「 海から森へ -from the sea to the forest- 」


Strandbeest が、海から森へやってくる。
砂浜で風を食べて生きるStrandbeest たちは、年月を経て様々に進化を遂げてきた。
一つの生命体として繋がりを持つ森と海。
森は、天然のダムとして河川の洪水や渇水を防ぎ、
海の植物プランクトンや海藻を増やす栄養素を海へ運び、魚たちを育む。
美しい森が無くては、美しい海はない。

人が海から進化を遂げたように、Strandbeest たちも、
もしかすると砂浜を進み、森へと進む進化を遂げるかもしれない。

豊かな海と豊かな森を持つ大分で、
彼らは一体どんな表情を見せてくれるだろうか。

海・命・森 -sea・life・forest-

本展覧会は、「海」「命」「森」の3 つのゾーンで構成します。
「海」は、砂浜と風を感じさせる場所。進化の過程で絶滅していった
Strandbeest たちが過ごすゾーンとなります。
「命」は、Strandbeest が作られる過程を知るとともに、子供たちが
ストローでのStrandbeest に命を吹き込むゾーンとなります。
「森」は、上野丘陵の森を背景に、動くStrandbeest を見ることの
出来るゾーンとなります。


水平線・地平線 -horizon-

-海から森へ、繋がる風景-
壁面には、目線ほどの高さにラインが引かれます。それは時に文字となり、
時に風景のアウトラインとなり、時に水位となり・・・様々なかたちで会場
に現れます。そのラインは、Strandbeest の情報をはじめ、風や森の情報、
大分やオランダの自然の情報など、あらゆるインフォメーションを示します。
ここから見えるであろう別府湾の水平線を示唆し、さらにその先に繋がる
オランダの水平線まで想いを馳せる・・・Strandbeest を通じて、命や自然
の繋がりを感じるヒントを与えます。