テオ・ヤンセン展実行委員会会長 利満 廣志 現代のレオナルド・ダ・ビンチと称されるアーチスト、テオ・ヤンセン氏が創造したビーチアニマルが、いよいよ大分にやって来ます。大分市誕生100年記念事業、大分合同新聞創刊125周年記念事業「テオ・ヤンセン展」として、7月9日から9月30日まで大分市美術館で開催いたします。
オランダ生まれのビーチアニマルが、大分という土地でどう進化していくのか、大変楽しみです。大分市美術館と大分合同新聞社でつくる「テオ・ヤンセン展実行委員会」は期間中、展示会のみならず、さまざまな関連イベントを展開いたします。
 テオ・ヤンセン氏はオランダを拠点に活躍、プラスチックや木材、ペットボトルなどを活用して1990年から20年来、ビーチアニマルを制作してきました。近年、国連環境計画の2009エコフェスティバルでエコアワードの受賞やSONYやBMW等のCMでビーチアニマルが起用されるなど、国際的に高い評価を受けています現代アーチストです。
 今回の展示会は、大分県出身のランドスケープ・デザイナー、団塚栄喜氏が総合プロジュースし、「海から森へ」をコンセプトに3つのゾーンにわけて、大分らしさを存分に盛り込んだ内容にいたしました。
森のゾーンは、大分市上野の森を借景に、大分の森をコンセプチャルに再現します。テオ氏の最新作にして最大の「アニマリス・シアメシス」をはじめ、垂れ下がったホースで水が近づいたことがわかる感知機能を持つ「アニマリス・モデュラリウス」、ビーチアニマルの基本形となる「アニマリス・オルディス」などが展示され、実際に動く姿を見ることができます。
海のゾーンは、真っ白な砂浜を再現し、テオ氏がFOSSILE(化石)と呼ぶ、動かなくなったビーチアニマルたちを展示します。姿形の変遷から20年来の進化の過程がわかる仕組みになっています。
命のゾーンは、テオ氏の工房を再現し、“生命誕生”の過程を知ることができるとともに、子どもたちのワークショップの場所として開放します。
 私たちは、大分でのテオ・ヤンセン展の開催を通して、大分という土地、そして人とを最大限につないでいきたいと考えています。テオ氏の思想やビーチアニマルには、環境保護やモノづくり、生命論、科学、子どもたちの夢など、さまざまなメッセージが込められています。開催を契機に大分から風を起こし、教育現場やビジネスの世界に新しい芽を育て、未来へと伝えていければと願っています。
すでに、大分県内の工業、理科系の高校生が、ビーチアニマルづくりに挑戦しており、地元アーチストや地場産業とのコラボレーションも始まっています。展示会のみならず、フォーラムやワークショップ、フリーペーパーなどを活用し、いろんな切り口でテオ・ヤンセン氏の思想やビーチアニマルについて語り掛けていきます。
 テオ氏の展示会は、欧州や米国、南米等で開かれておりますが、国内では東京以外では初めての開催となります。子供たちから大人まで幅広く楽しみ、知的好奇心が喚起される企画だと信じております。大分のみならず九州各地、西日本各地の皆様のご来場をお待ちいたしております。

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