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9月15日コーヒーアワー レジュメ

2011.09.08 up

9月15日
「ナウシカと鉄腕アトム」

県立芸術文化短期大学 情報コミュニケーション学科 吉良伸一教授

レジュメ

情報コミュニケーション学科 大分県立芸術文化短期大学
吉良伸一(キラシンイチ)
ホームページアドレス http://www.oita-pjc.ac.jp/~kira/

学位   文学修士(九州大学)  専門分野 社会学(家族・地域社会)
担当専門科目 少子高齢社会論、社会福祉論、現代と人権、環境と社会、地域社会特講        Ⅰ・Ⅱ、社会学演習Ⅰ・Ⅱ、社会調査法、基礎ゼミ、卒業研究

研究課題1 少子高齢化によってこれからの社会がどう変わっていくか。少子高齢化の中で過疎高齢化する地方はどう変わっていくか。またその対応はわが国の大都市圏と地方圏の人口移動はどう変わってきたか、など研究しています
研究課題2 社会学的教育実践としてのサービスラーニング
アメリカを中心に広く実施されているサービスラーニング(授業カリキュラムに組み込まれたボランティア活動などの地域活動)について、教育実践を行いながら研究している。この活動プログラムは文部科学省平成21年度大学教育推進プログラムプログラムに選定された。
研究業績 「社会学的教育実践としてのサービスラーニング」、大分県立芸術文化短期大学『研究紀要』、第47巻、2010年3月、単著、143-152頁。
『男女共同参画社会づくりのための意識調査』大分県生活環境部県民生活・男女共同参画課、男女共同参画社会づくりのための意識調査(委託研究)2010年4月
平成の市町村合併とは何だったのか 日本社会分析学会 社会分析 第36号 特集論文 2009年4月 
人権に関する県民意識調査 大分県生活環境部 人権・同和対策課 2009年 
地域活性化シンポジウム結果報告書 主催 尾鷲市、財団法人自治総合センター 平成19年10月7日(日)尾鷲市市民文化会館
センサス・コーホート法による地域間移動の分析Ⅱ 大分県立芸術文化短期大学 研究紀要第43巻 2005年
センサス・コホート法による地域間移動の分析 大分県立芸術文化短期大学 研究紀要第42巻 2004年
人権問題に関する県民意識調査報告書 大分県生活環境部 人権・同和対策課 2004年
高齢化社会の特質 辻正二・船津衛編著 『エイジングの社会心理学』 北樹出版 2003年 2010年度
社会活動 「体験をスキルに変えるナラティブ能力養成-サービスラーニングを中心とした自己の物語を探し創り発信する能力の形成プロフラム」(代表 吉良伸一・高橋雅也)が、大学教育推進プログラムに選定され、平成21年度から23年度の3年間、文部科学省の財政的支援のもとで、取り組みの充実と情報発信を行うこととなりました。情報コミュニケーション学科では地域で活躍されている人々や団体を招いて、地域社会特講を開講し、講演を通じて様々な地域活動への参加を促しています。サエモン23(7月)・たなばたブロードウェイ(8月)・上野の森アートフェスティバル(11月)など、ほぼ1年を通して活動に参加しています。



概要  わたしは鉄腕アトムや鉄人28号といった科学の時代に生きてきました。
戦争や環境破壊などの科学のもたらす悲惨さを知りながらも、科学に対する
信頼が心の中にあったと思います。プラモデルを組み立てたり、真空管やトラン
ジスターでラジオやアンプをつくったり、望遠鏡で天体観測をしました。テオ・
ヤンセンさんのビーチアニマルをみて久しぶりにこころがさわぎました。
テオさんの作品を見て多くの学生が風の谷のナウシカに出てくる王蟲(オーム)
に似ているといいました。破壊と再生をもたらす作品のなかで重要な役割を持つ
存在です。不気味さと懐かしさ、生と死、たしかにビーチアニマルと似通うとこ
ろがあります。作者は何を思って一連の作品をつくったのか、知りたいと思いま
した。テオさんの答えはプラスチックチューブのウィルスにとりつかれたためだ
そうです。人の人生と同じ、一生懸命生きた結果が、ただ美しかっただけだそう
です。しかしテオさんの作品はわたしたちにいろんなイメージをつきつけます。
私の大学には情報を学ぶ学生も、美術を学ぶ学生もいます。ビーチアニマルをつ
くることで、彼らが何を学び何を考えるのか、それがみたくて、学生とビーチア
ニマルづくりやワークショップに参加しました。わたしたちの生活のあり方が問
い直されているいま、学生と一緒に参加して感じたことがなんだったのか、もう
一度振り返ってみたいと思います。

1953 アイゼンハワー 核の平和利用に関する国連演説
マークⅠ型原子炉 圧力抑制プール 圧力容器 格納容器
ラスムッセン報告
NRC 水素爆発の危険性 1989 ベント導入
ベント フィルターなし 開放の遅れ 水素爆発 非常用電源 海側地下
原子力行政の最大の課題は想定を決めて想定外を無視すること
日本は別 こわれない 壊れても安全
確率が小さい→思考停止 安全の哲学の欠如

真理の大海は、すべてのものが未発見のまま、私の前に横たわっている。
(アイザック・ニュートン)
わたしたちは砂浜に打ち上げられる貝殻をあつめて大海を知っているつもりの子ども?

オランダ 干拓・環境問題・自由・尊厳死・同性結婚






   テオ・ヤンセンさんの講演 7月11日(月)大分県立芸術文化短期大学

テオ・ヤンセン 1947年生まれ スフェベニンゲン
1 パイロット視力であきらめデルフト工科大学物理学を勉強
 7年勉強 画家に 80年代初め 飛行物体 科学と芸術 
  80年後半 リチャードデュルケン(動物学者)の著作 進化に関心
  プラスチックチューブ 電線の配線 FRP 塩素は含まれていない 肉厚が薄く軽い
  どこにでもあり子どもの遊び道具 ウィルスに感染

2 チューブを使って新しい生命の形を 
 一つのルール 単一の素材でつくる 生命体 タンパク質
  自然の力 風を食べて生きる 環境のなかで自分で生き続ける 浜辺で自生する
3 美しいものをつくろうと思ってつくっているのでなく、
  材質にこだわってつくるこだわってつくった結果が美しい
  作品によってつくらされている
4 エンジニアならセンサーを使ったりどの素材でも使えるが、
  自分はこのチューブしか使わない 高速道路を使わずにオフロード
  技術者も芸術家もいる どちらも大事
  技術者 お金をかけないである素材でどうつくるかを考えてほしい
  つくることに目的はない ただつくっているだけ 進化と同じ

アートとか科学とか、人間が勝手に線引きをしたもの、自分はそんなに創造的な人間ではないし、創造的である必要もない。試行錯誤を繰り広げながらできたものが美しかった。まるで、人生のようだ
 私はあまり芸術と技術を分けて考えることはしない。こうした質問を受けるとき、私はイヌイットのことを考える。彼らは純粋に生活のためにいろんな道具を考え出すが、、形はプリミティブな力強さ、美しさに満ちている。機能を追求していくとそこの美しさが生まれる。

進化・発達・関わること
 少子高齢社会に生きる若者 一人一人がその能力を十分発揮すること
 若者が最も多い大学の使命
 膨大な財政赤字 国債 債務超過
 この社会で生きていく力
 客観的合理的に観察する科学から関わり共に生きる科学
 sein sollen werden
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